村上春樹

hinao20042006-11-01

今日はゆうたろうとは全然関係のない記事です。
村上春樹
フランツカフカ賞を受賞しましたねえ。(といっても知りませんでしたが)
かなり権威ある賞みたいです。


学生時代からとっても好きな作家さんです。
ほとんど全部読んでます。(と思う)
短編から長編小説から、翻訳本、絵本仕立ての本、彼の特集本.....などなど、多分全部は把握しきれていないと思うけど、結構読みました。
特に順番はつけがたいのだけど、好きなのは
1、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
2、風の歌を聴け
3、ノルウェイの森
4、羊をめぐる冒険
5、国境の南、太陽の西
かなあ?..........4位以降は順位つけるの結構悩みます。
最近のはないじゃん!って感じですが、最近のはよくないというわけではありません。なにしろ初期の作品であまりにも鮮烈な印象を受けたので、それ以上の感動を得るのが難しくなっているのは事実です。でも、村上ワールドは健在なので、新しいものがでると、かかさず読んで、「ああ、やっぱいいよね。」とひっそり一人で感動したりします。


村上さんの作品は、なんといってもロマンチックなところが好きです。たいてい繊細で傷つきやすい、いたって普通の男の人(もしくは男の子)が主人公として出てきます。小説の中では、その彼にとってちょっとした事件やドラマが起こり、それを乗り越えて行く過程で彼がどう変わっていくかがとても丁寧に描写されて展開されて行きます。大抵、世間一般の人々にとってはどうでもいい、些細な出来事なことが多いのですが、なぜかミステリー小説のようにどきどきし、ミステリアスな気分にさせられます。(といってもわたしはミステリーは好きではないので、ちょっと比較できませんが。)
そして、村上作品を読むと、なぜか「自分は自分で、今のままでいいんだ」と、妙に安心させられるのです。それが実はいちばん素敵なポイントなのかも知れません。


ここまで、熱くなって書いてしまいましたが、村上ワールドは独特なので、popularなものから入るのがおすすめです。ベストセラーのノルウェイの森などはもちろん、ダンスダンスダンスも入門にはおすすめです。まちがっても「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」からは入らない方がいいと思います。村上さんのファンになったあかつきには「そうだ、村上さんにきいてみよう」という本を読むことをぜひお勧めします。(注:ファンにならなければおもしろくありません)これは以前村上春樹の公式ホームページがあったのですが、その時のファンと村上さんのやりとりをまとめたものです。なるほど、と思わせるフレーズ満載です。


ちなみに村上さんの作品はアメリカではほとんどが翻訳されていて、村上さんも以前アメリカで教授をしていたようですが、とても評価が高いみたいです。このあいだ外人と話す機会があって、村上春樹が好きだというととっても盛り上がりました。


ゆうたろうもそのうち、村上春樹とか読むようになるのかなあと、そうなったらどんな感想をもつのかなあ、と楽しみです。「かあさん、ロマンチックだなあ。僕はこんな気障な人はいやだよ〜」と言われそうです (* *)


昨日は村上さんが、一生に一度かもしれないという記者会見を開いたということですが、その動画ファイルなんて見れるとこないですかね?知ってる人がいたら教えて〜。